介護の現場では今、外国から来て働く人がどんどん増えていますよね。とはいえ、外国から来て日本で新しく生活を始めるのって、想像以上にお金がかかるものです。住むところを探すのも、家具や家電をそろえるのも、まとまった出費になります。
そんな負担を少しでも軽くしようと、沖縄県が介護施設向けにお金を補助してくれる制度を用意しています。名前は「外国人介護人材受入施設等環境整備補助金」といって、ちょっと長くて堅い感じがしますが、中身はシンプルです。しかも今年度(令和8年度)はさらに使いやすくなったので、ゆるっと紹介していきます。
そもそもどんな制度なの?
ひとことで言うと、「外国人の介護スタッフを雇っている介護施設に、県がお金の一部を出してくれる制度」です。
対象になるのは、沖縄県内でデイサービスや訪問介護などを運営していて、なおかつ次のどちらかの資格を持つ外国人スタッフを雇っている施設です。
- 特定技能1号(介護):試験に合格して、日本で働くことを認められた人
- 技能実習(介護):日本で技術を学びながら働く「技能実習生」という制度で来ている人
つまり、アルバイトや観光ビザで来ている人ではなく、ちゃんとした在留資格を持って介護の仕事をしている人が対象、というわけですね。
今年から何が変わったの?
今年度、うれしい変化が2つありました。
ひとつ目は、家賃の補助が使いやすくなったこと。 これまでは「その年度に採用した人」しか対象になりませんでした。でも今年からは「採用してから1年以内の人」ならOKになったんです。去年採用したスタッフでも、まだ1年経っていなければ使えます。
ふたつ目は、家具や家電の購入にも補助が出るようになったこと。 外国人スタッフが新しく生活を始めるとなると、冷蔵庫や洗濯機、ベッドなど、生活に必要なものを一からそろえないといけません。それが結構な負担なんですが、今年度からはそこにも補助が使えるようになりました。地味に大きい変更だと思います。
お金の使い道は3パターン
この補助金、使い道が大きく3つに分かれています。
① コミュニケーションを助けてあげる系 言葉の壁を少しでも減らすための取組みです。仕事のマニュアルを翻訳したり、翻訳機を買ったり、日本語の勉強を手伝ったりする費用が対象。オンラインで日本語を勉強するならタブレット代も出ます(パソコンは対象外なので注意)。
② 資格取得を助けてあげる系 外国人スタッフが「介護福祉士」という国家資格を目指すときの、教材代や講習費用が対象です。ただし試験そのものの受験料は出ません。あくまで「勉強するための準備」にお金を使えるイメージです。
③ 生活を助けてあげる系 ホームシックにならないよう心のケアをしたり、地域の人との交流会を開いたりする費用に加えて、住むところの家賃や、さっき話した家具・家電の購入費用もここに入ります。
家賃の補助を使うなら、ここだけ気をつけて
家賃の補助を使いたいなら、いくつか押さえておきたいルールがあります。
まず、家賃だけを単独で申請することはできません。同じ年度の中で、家賃以外の取組み(①や②みたいなもの)を、1施設あたり5万円分以上やっていることが条件になっています。「家賃だけ助けて」というのはできない仕組みなんですね。
対象になるのは、雇ってから1年以内のスタッフだけ。そして補助が出るのは家賃と共益費(マンションの共通管理費みたいなもの)だけで、引っ越し時の敷金・礼金や電気・水道代は含まれません。金額にも上限があって、スタッフ本人が払っている分を除いた家賃のうち、1人あたり月3万円までです。
あと、施設を運営している会社や、その役員(社長など)が持っている物件に住まわせる場合は使えません。外部の不動産から借りている物件が対象になります。
家具・家電は「なんでもOK」じゃない
新しく対象になった家具・家電ですが、実は買えるものがちゃんと決まっています。好きなものを自由に買えるわけじゃないので、そこだけ注意です。
家電で対象になるもの:冷蔵庫、洗濯機、ガスコンロ、電子レンジ、掃除機、Wi-Fiルーター、エアコン
家具で対象になるもの:テーブル、椅子、ベッド(マットレスも含む)、カーテン、カーペット
このリストにないもの、たとえばテレビや電気ケトルなどは対象外になりそうなので、買う前にリストと照らし合わせておくと安心です。古い家具や家電を処分するときの処分費用も、対象には含まれません。
いつまでに申請すればいい?
申請はインターネット上の電子申請で行います。締め切りは令和8年10月30日までですが、用意されている予算がなくなり次第、それより早く締め切られてしまいます。早めに動いておくのが無難です。
補助の対象になる期間は、令和8年4月1日から令和9年3月31日までと決まっています。
申し込む前に、これだけは確認を
この制度、細かいルールがQ&Aという形でちょこちょこ追加・更新されています。たとえば、支払いにクレジットカードを使った場合、口座からお金が引き落とされる日が3月31日を過ぎてしまうと、その支払いは補助の対象外になってしまいます。年度末近くの支払いは、現金や銀行振込を使う方が安心です。
あと、沖縄県が用意している別の補助金(島しょ地域の介護人材確保を支援する補助金など)とは、同時に使えない組み合わせもあります。申し込む前に、県の公式サイトで最新のルールをのぞいておくのがおすすめです。
まとめ
外国から来て介護の仕事をする人は、これからもっと増えていくと言われています。住むところや生活用品といった「お金はかかるけど働く上で欠かせないもの」に補助が出るのは、受け入れる施設にとっても、来てくれるスタッフにとっても、うれしい変化ですよね。
すでに外国人スタッフを雇っている施設はもちろん、これから雇うことを考えている施設も、一度チェックしてみる価値はありそうです。
くわしい内容や申請に必要な書類は、沖縄県公式ホームページで確認できます。
問い合わせ先 沖縄県 保健医療介護部 高齢者介護課 電話:098-866-2214
令和8年度外国人介護人材受入施設等環境整備補助金|沖縄県公式ホームページ
手続きの内容がはっきりしていなくても大丈夫です。
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